シュール手芸作家・ころとろのblog

シュールな手芸をたくさんつくる。ころとろがつらつらと思ったことを書いているブログですよ

家庭用プリンターで布に印刷してみよう、の話

こんばんは!ころとろだよ!

今日はシルバーウィークを使って研究している、家庭用プリンタを使った布の印刷の話だよ。

調べたことややってみたことをまとめてみる。しかし私もまだ研究途中なので、ぜひぜひ情報や役立つサイトがあったら教えてくれー!コメントへよろしく!

   

そもそも家庭用プリンターでなぜ布に印刷したいか

小ロット雑貨やドール服の制作で、オリジナルの布がほしい!

アイロンプリントって手もあるけど、どうにも仕上がりがごわごわして用途に適さない。1mから発注出来る会社もあるみたいだけど、お値段とか使える布の種類とかが今一つピンとこない。

インクジェットプリンターの顔料インクタイプならできるらしい

Make: Japan | How-To: インクジェットプリンターで布に印刷する方法

海外のMakerの方のブログ。

こちらを見る限りの条件は、

・顔料インクであること

・サイズ的には、A3ノビ&ロール紙印刷に対応しているとベター

(大きく布を印刷したい時など、幅はプリンタの幅、ロール紙ならどんどん長く印刷できる)

・印刷終わってから乾かして、水洗いして、ドライアイロンをかけることが必要

 

しかしうちのプリンタは染料インクだった

おーまいごっど。とりあえず印刷方法自体は同じようにできるみたいなので、先のブログを参考に、ボール紙を最初にかませるやり方で最大長印刷してみる。

こんなでき。綿ブロードの真っ白な布を買ってきて、いったん水通しして、切ってアイロンかけた布です。プリンタのローラーが汚れてて数回悪戦苦闘。綿棒でローラーをこすってよごれとったり。

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結構良いのだが、

 

水をたらすとシミみたいに染料インクが溶けて汚くなる。

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オウフ…。

 

色止めしてみる

ボークスのドール服の色移りを根本的に防止したい | 5er.jp

などを参考に、色止め剤を買ってみた。

ダイロンにも  カラーストップ | ダイロンジャパン とかあるみたいだけど、こちらは一回使い切りパックのようなのでボトルタイプのこっちのほうがよさそう。

検索してみたところ、色止めには天然染料だと酢とか塩とかでも代用できるらしい。

今回はバリバリ人工なあれなんでまあ、これでいいかも。

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ちなみに裏にいろいろ書いてある。

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作業方法の研究

100均でたらいを買ってきて、そこに水を溜めて漬けてみるやり方で以下2回試した。

1・よく水洗いしてから20分、2Lの水道水(10度くらい?)に5滴振り入れて放置

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水洗いした時点でだいぶ水が赤くなったからまあ、薄いわな。

 

2.たらいに水をあらかじめ溜めて、そっと沈めて20分、2Lの水道水(10度くらい?)に5滴振り入れて放置

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まあまあかな?

最初の写真と比べると明らかに濃いベタ部分の色が落ちてるけど、

白っぽいところの影とかはそこそこ保たれている。印刷の具合によっては希望の色を出せそう。

 

どちらも漬け液から出して、もう一回きれいな水で色が出ないことを確認しつつすすいで干して乾かして、最初と同一光源で写真とりました。

 

この部分で試す余地があるのは

・水の温度。今回は水道水そのままでやったが、50度や40度などで行うやり方もあるみたい。

・印刷時点での濃い目にする調整。これはaiファイルを作成して印刷してるけど、調整にはpsdに持ってって、アクションとかで濃い目の印刷用色への加工自動化のテンプレが作れれば便利かも。

 

顔料と染料の印刷後の加工の違い

ざっと調べた限りなんですが、今わかる限り。

顔料

・印刷後、余計なインクを落として、ドライアイロンや熱プレスする

染料

・印刷後、余計なインクを落として、色とめにつける、もしくはスチームアイロンや蒸し加工する

 

染料と顔料の違いについてはくわしくは以下。そもそも染まる仕組みや発色性、堅牢性も違うので、専門の業者も用途によって使い分けているみたい。

直接染料 - 染料と顔料|染料の販売・染色加工 / シンコー

 

ちなみに私も色止め液につけずに、スチームアイロンをかける加工もしてみましたが、

うちのスチームアイロンだとスチームのムラが水滴になって垂れて結局最初のように生地にシミができたので断念。

 

ここでの試す余地は

・蒸し器を使ったらどうにかなるかも(家庭用の蒸し器でやってみる手も。プロは布をロール状にして入れる蒸し器を使うみたいだけど、こちらは自作はちと大変そう)

 

プリンタ側へのアプローチ

そういや、プリンタはキャノンのMG6230をつかってるんだけど、買ったとき顔料&染料と言われた気がするが…?調べてみると、

→印字の時だけ黒の顔料インクを使う仕様なので、グラフィックでは染料インクしか使えない。

→顔料インクと染料インクを混ぜて印刷は出来ない。

→また、サードパーティの詰め替えインクで染料インクタンクに顔料インクを充填するのも無理っぽい

 

布や転写印刷には昇華インクを使う手もあるらしい

サードパーティの昇華インクメーカーもある

【昇華】エプソンPX-405A詰替えカートリッジ付 :045:ink77 - 通販 - Yahoo!ショッピング

でもエプソン用しかない。なぜだ…?

→インクの噴出方式がエプソンのように「ピアゾ式」でないと昇華インクは使えない。熱で詰まりやすいらしい。キャノンは「バブルジェット式」なので対応していないとのこと。

 

いっそ改めて顔料インクのプリンタを買うという手も。。。

プロセレクション SC-PX5VII | 製品情報 | エプソン

写真印刷用のハイエンドラインとして各社出ているようで、サイズによって6万~15万くらいであるみたい。

 

おわりに

私が実験したり調べたことをまとめました。

もしほかにこうやってるよ!みたいな情報があったらぜひ教えてください。

 

いうまでもないことですが、そもそも布を家庭用インクジェットプリンタに突っ込むこと自体、プリンタメーカー推奨の使い方ではないので、今回の記事を参考にDIYされる方はくれぐれもご自分の判断&責任でお試しくださいね。

 

そんな感じだよ~。